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カウントダウン(木村室スタッフ)〈東京本社〉

2023/11/24

秋が深まり、夜の寒さが強まってまいりました。体調崩れやすいこの時期は、体にはお気をつけてお過ごしください。

今回は、東京国立近代美術館で「ガウディとサグラダ・ファミリア展」が少し前に開催してたので、その時の体験レポートです。

長らく「未完の聖堂」と呼ばれながら、完成の時期が見えてきたサグラダ・ファミリア聖堂の展示会が催されていたのでこの機会に行ってきました。

 


本展はスペインの建築家アントニ・ガウディの建築思想や造形原理を紐解きガウディ建築は如何にして創られたのか、その原点を探ることができます。

 

中に入ると章ごとにガウディの生い立ちや思想を知ることができます。

 

ガウディの建築は、複雑な外見も相まって一見奇妙に見えますが、しばしば「有機的」と評されることが多いガウディの建築・哲学は、数々の実験から成り立っています。

 

ガウディ建築の特徴とも言える洞窟のような形状の「パラボラ・アーチ」は、紐や薄い布などを逆さ吊りにし、そのたわみを反転させたものを塔に見立てて骨格を作っていく「逆さ吊り実験」によるものです。

 

そのほか過去の建築のオマージュを試みたり、幾何学を用いた設計を行ったりしています。自然の摂理に逆らうことなくその本質を捉える、こうした造形原理が随所に見られるサグラダ・ファミリアは、真の意味でガウディ建築の集大成であることがうかがえました。

 

本展ではガウディの彫刻にも着目しています。貧しい人のための聖堂として創られたサグラダ・ファミリアは、聖書の内容を視覚的に理解できるよう写実的な表現を持つ彫刻が多数配置されております。

 

特に目を惹いたのは、誕生の門上部にある「糸杉」と「鳩」です。キリストとの関係が非常に深く、糸杉は一般的に「死を象徴」する樹とされています、鳩にいたっては、キリスト教で重要な動物であり、聖書では「聖霊がの姿になって降りてきた」という記述があるくらいです。とくに神聖化されており、それがサグラダ・ファミリアにも存在している点はとても面白かったです。

サグラダ・ファミリアの大きな特徴でもある二重らせんの柱です。
コンピューターのない時代でこのような設計ができるものなのかと感心していましたが、そのメカニズムを知ると意外と自身で難しく考えすぎていただけなのかもしれません。

 

複雑そうな形状も、根幹は至ってシンプルなものであると気づかされ、発見の連続です。

 

一度訪れたことがある人も、いつか訪れたいと思っている人も、この聖堂に込められたガウディの建築思想や創造力、そして受け継がれる意思に触れてみてください。

「人間は創造しない。人間は発見し、その発見から出発する」という彼の言葉のとおり、ガウディの軌跡が新たなアイデアをもたらしてくれるかもしれません。