ライオンズ東京三ノ輪レジデンス集合住宅

物件情報

計画地周辺は江戸時代に奥州と繋がる宿場町として発展した。現代に至っては、都営荒川線や駅前商店街の昭和レトロな雰囲気が漂い、情緒ある下町を形成している。一方で日光街道は近代化に伴い、主要幹線道路として整備され道路に沿って中高層建物が迫る勢いで建ち並んでいる。計画地は日光街道と駅前商店街が交わる角地にある。日光街道沿いの壁面線に合わせてファザードを計画し、エントランスは商店街との繋がりを意識しながらヒューマンスケールの視点から、細やかなディテールを持つ基壇部を構成した。江戸時代に宿場町として発展したこの町を記憶を辿って、全体の色調は、日本の伝統的な建築素材である漆喰、木、瓦をイメージして構成した。また、エントランス内部は、日常に添える情緒のおもてなしの場として捉え、光壁と木調格子、土壁風厚塗材を使って落ち着きのある空間とした。