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世田谷美術館(中川室スタッフ)〈東京本社〉

2022/8/10

 

暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

一級建築士の試験のため半年ほどお出かけを制限していた私ですが、

学科試験が終わった次の土曜日だけは一旦勉強のことは忘れ、とある所に母親と行ってきました。(次の日からすぐ製図試験への予備校が始まります…)

 

それがこちら。

 

 

世田谷美術館で開催されている、「こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界」です。

 

「しろくまちゃんのほっとけーき」という絵本はご存じでしょうか。

 

こぐまちゃんシリーズは日本の子どもたちがはじめて出会う絵本というコンセプトで1970年に創刊され、現在1000万部以上発行されているロングセラーです。中でも「しろくまちゃんのほっとけーき」はシリーズの中でも一番のベストセラーで、およそ300万部が発行されています。

 

私がこの絵本に初めて出会ったのは2歳の頃で、母親の友人がプレゼントしてくれたことが始まりでした。しろくまちゃんがお母さんと一緒にホットケーキを作るお話なのですが、当時は毎日毎日繰り返し読んでいて、絵本の内容は今でも暗唱できます。

 

大人になった今、その絵本の企画展に母親と観に行けるとは…感慨深いです。

 

 

ということで、やって参りました。世田谷美術館。

砧公園に隣接しているため、自然豊かで心なしか涼しく感じます。

 

 

美術館内に入ってすぐ、大きな看板とご対面です。

 

シンプルかつ鮮やかな色使いがこの絵本の特徴で、一般的なカラー印刷とは違い、6色の「こぐまちゃんインク」をそのまま紙に印刷する「特色印刷」という方法を使っています。

これにより美しくはっきりとしたイラストが出来上がるのです。

 

色使いの他にも好きな所が、テンポのよい言葉たち。

絵本の中の言葉は、子どもたちがはじめて出会う日常語以外の日本語であるとして、様々なこだわりがあるようです。選び抜かれた日本語やつい口ずさみたくなるようなリズミカルな擬音など、これもごぐまちゃんシリーズの人気の理由のひとつなのでしょう。

 

作中私が特に好きなのが、ホットケーキを焼く描写。ぽたあん、どろどろ、ぴちぴちぴち、ぷつぷつ…とホットケーキの変化が絵と擬音で楽しめます。

 

その展示も…

 

 

ありました!大きい!可愛い!

見ているといつもホットケーキが食べたくなります。

 

撮影禁止の為写真では紹介できないのですが、他にもこぐまちゃんの制作秘話や特色印刷の方法、わかやまさんの他の作品や生い立ちなど、見どころ満載の展示でした。

 

 

美術館の外にもあちこちにしろくまちゃん達がいます。

世田谷美術館では9/4まで開催されていますので、ご興味のある方は是非足を運んでみてください。